初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「おはようございます」
「おはよう、未来ちゃん早いのね」
いつもより早く出社した私に五月さんが驚いている。

「おはよう」
「「おはようございます」」
いつも通りの龍之介。

でも、その日一日私が呼ばれることはなかった。


「お疲れ様」
「「お疲れ様でした」」
まるで私の存在を無視するかのように、帰って行く龍之介。

「何かあったの?」
五月さんも心配してくれる。
「何にもないですよ」
と、笑ってはみたものの・・・辛いな。
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