初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「哲翔は何て言ったの?」
虹子が身を乗り出してきた。

「フフフ、それがね、」
ゆりあさんが笑い出す。
「何よ」
せかしてしまった。

「お前、そいつに抱かれてる自分が想像できるかって」
はあぁ?
「抱かれるって、こう、ギュッと?」
手をクロスして見せる虹子。
「バカ、それじゃ小学生」
すかさず突っ込むと、
「やっぱりそうよね」
と、顔を赤くした。
< 205 / 233 >

この作品をシェア

pagetop