初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
ブー。ブー。ブー。
けたたましくなる玄関のチャイム。

翌日の午後になってもベットから起きられずにいた私は、ザワザワと聞こえる会話の端々を聞き流していた。

トントン。
「未来さん?」
廊下からゆりあさんの声。

「はーい」
なんとかベットから起き上がり、ドアを開ける。
「あの・・・」
申し訳なさそうなゆりあさん。

「何?」

ツカツカ。
廊下を近づいてくる足音。
この足音には覚えがある。
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