初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「どれだけ心配したと思ってるんだ」
「・・・」
「もう逃がさないって、何度も言ったはずだよな」
「じゃあ何で、私を無視し続けたの?」

ずっと、寂しかった。
もう見捨てられたんだと思った。
別れると言ったのは私だけれど、辛くて我慢できなかった。

「お仕置きだから」
「はあ?」
「俺のこと好きなくせに、別れられるはずないのに、嘘をついた未来へのお仕置き」
「龍之介・・・」
結局、私は龍之介の手のひらで遊ばれたってことみたい。
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