初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「未来、僕はまだ許したとは言ってないよ」
ええ、
「龍之介?」
「君は、仕事を放り投げて、行き先も言わずに、海外へ家出をした悪い子だからね」
「イヤ、それは・・・」
「2度としないように、教育しなくちゃ」
「ごめんなさい。もうしないから」
「ダーメ。留学時代に見つけた郊外のホテルに予約がしてあるんだ。年明けまではたっぷり時間があるから、ゆっくりしよう。ねえ未来」
その意地悪そうな顔を見て、私はとても不安になった。
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