初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「何で未来ちゃんを怒るのよ。私に言えばいいでしょ」
私をかばうように、声を上げた樹里ちゃん。
「そうだな。一番悪いのは樹里だ」
「はあ?悪いってなによ」
不満そうな顔。
樹里ちゃんは決して悪い子じゃない。
独特の価値観を持った子だとは思うけれど、根はいい子。
物心つく前にお母さんを亡くしおばあちゃんである龍之介のお母様に育てられた。
甘やかして育てられたわけではないけれど、お母さんを知らない樹里ちゃんにみんなが優しくしたのは想像できる。
そんな環境の中で、樹里ちゃんは育ってしまったんだ。
「何で連絡しなかった?」
「忙しかっただけよ」
何が悪いのって態度に、龍之介のこめかみがピクピクする。
「お前は高校生だぞ。わかってるのか?」
問い詰める声が大きくなった。
「わかってるわよ。小学生には見えないでしょ?」
「お、お前」
うわー、もう、ダメだよ樹里ちゃん。
「龍之介、落ち着いて。樹里ちゃんも勝手に帰ってきたんだから『心配かけてごめんなさい』でしょ?』
「・・・」
にらみ合う親子。
あー、頭が痛くなってきた。
私をかばうように、声を上げた樹里ちゃん。
「そうだな。一番悪いのは樹里だ」
「はあ?悪いってなによ」
不満そうな顔。
樹里ちゃんは決して悪い子じゃない。
独特の価値観を持った子だとは思うけれど、根はいい子。
物心つく前にお母さんを亡くしおばあちゃんである龍之介のお母様に育てられた。
甘やかして育てられたわけではないけれど、お母さんを知らない樹里ちゃんにみんなが優しくしたのは想像できる。
そんな環境の中で、樹里ちゃんは育ってしまったんだ。
「何で連絡しなかった?」
「忙しかっただけよ」
何が悪いのって態度に、龍之介のこめかみがピクピクする。
「お前は高校生だぞ。わかってるのか?」
問い詰める声が大きくなった。
「わかってるわよ。小学生には見えないでしょ?」
「お、お前」
うわー、もう、ダメだよ樹里ちゃん。
「龍之介、落ち着いて。樹里ちゃんも勝手に帰ってきたんだから『心配かけてごめんなさい』でしょ?』
「・・・」
にらみ合う親子。
あー、頭が痛くなってきた。