初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
30分後。
繁華街のカラオケ屋さん。
「すみません、御影樹里の・・母です」
受付カウンターで名乗ると、
「どうぞ」
店の奥に案内された。
「お母さん・・ですか?」
店長と名乗った男性が、マジマジと私を見る。
まあね、母親には見えないかも。
「御影樹里の母です」
「ああ、そうですか。実は」
店長さんは簡潔に状況説明をしてくれた。
未来ちゃんがお金を持っていなかったことと、クレジットカードが失効していたことがトラブルのきっかけだったけれど、一番の原因は樹里ちゃんの態度。
「随分お若いお母さんのようですけれど、もう少し娘さんの教育をされた方がいいんじゃありませんか?」
よほど頭にきていたようで、かなり嫌みな言い方をされた。
「申し訳ありません」
私は謝った。
「やめてよ。何で未来ちゃんが謝るの?」
背後から樹里ちゃんの声が響く。
はあーもう。
もう無理。我慢するのはやめた。
言うべきことは言わないと。
「樹里ちゃん」
私は一旦頭を上げ、後ろに座っていた樹里ちゃんの腕を引いた。
繁華街のカラオケ屋さん。
「すみません、御影樹里の・・母です」
受付カウンターで名乗ると、
「どうぞ」
店の奥に案内された。
「お母さん・・ですか?」
店長と名乗った男性が、マジマジと私を見る。
まあね、母親には見えないかも。
「御影樹里の母です」
「ああ、そうですか。実は」
店長さんは簡潔に状況説明をしてくれた。
未来ちゃんがお金を持っていなかったことと、クレジットカードが失効していたことがトラブルのきっかけだったけれど、一番の原因は樹里ちゃんの態度。
「随分お若いお母さんのようですけれど、もう少し娘さんの教育をされた方がいいんじゃありませんか?」
よほど頭にきていたようで、かなり嫌みな言い方をされた。
「申し訳ありません」
私は謝った。
「やめてよ。何で未来ちゃんが謝るの?」
背後から樹里ちゃんの声が響く。
はあーもう。
もう無理。我慢するのはやめた。
言うべきことは言わないと。
「樹里ちゃん」
私は一旦頭を上げ、後ろに座っていた樹里ちゃんの腕を引いた。