初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
旦那様
ガチャ。
「ただいま」
結局、電話をすることなくマンションまで帰ってきた。
龍之介が心配していることはわかっていても、電話で用件を伝える自信がなかった。
「おかえり」
不機嫌そうに玄関まで出てきた龍之介。
「ごめんなさい。心配したよね?」
「ああ、すごく心配した」
「ごめんなさい」
だんだん小さくなっていく自分を感じる。
「携帯は?」
え?
「カバンも持たずに出ただろう?携帯は?」
「ああ、財布と携帯は持って出たの」
だから樹里ちゃんの引き取りにも行けたんだけれど。
「じゃあ何で電話に出ない?」
「えっと、それは・・・」
「それは?」
龍之介の顔が近づいてくる。
「電話ではうまく説明できないし。言えば、また怒られると思ったから」
「確信犯って事だな?」
「うん」
コクンと頷いた。
どんな理由があるにせよ、カバンも持たずにフラッと家を出て何時間も連絡が取れなければ龍之介が心配するのはわかっていた。
私が悪いんだ。
「覚悟はできているんだな?」
え?
次の瞬間、私は唇を塞がれた。
「ただいま」
結局、電話をすることなくマンションまで帰ってきた。
龍之介が心配していることはわかっていても、電話で用件を伝える自信がなかった。
「おかえり」
不機嫌そうに玄関まで出てきた龍之介。
「ごめんなさい。心配したよね?」
「ああ、すごく心配した」
「ごめんなさい」
だんだん小さくなっていく自分を感じる。
「携帯は?」
え?
「カバンも持たずに出ただろう?携帯は?」
「ああ、財布と携帯は持って出たの」
だから樹里ちゃんの引き取りにも行けたんだけれど。
「じゃあ何で電話に出ない?」
「えっと、それは・・・」
「それは?」
龍之介の顔が近づいてくる。
「電話ではうまく説明できないし。言えば、また怒られると思ったから」
「確信犯って事だな?」
「うん」
コクンと頷いた。
どんな理由があるにせよ、カバンも持たずにフラッと家を出て何時間も連絡が取れなければ龍之介が心配するのはわかっていた。
私が悪いんだ。
「覚悟はできているんだな?」
え?
次の瞬間、私は唇を塞がれた。