初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「送っていくよ」
はああ?
冗談。
「結構です。1人で帰れますから」
とにかくこの場を逃げだそうと、私は立ち上がった。
しかし、
「待って」
不意に腕を掴まれ、
嘘。
社長の顔が近づいてくる。
嘘嘘。
何する気?

一瞬、とても意地悪そうな顔をして、
「うちの会社アルバイト禁止なんだよ。ミ・ラ・イ」
耳元でささやかれた悪魔の言葉。
えええぇぇ。
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