初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
マズイ・・・
社長は気づいていたんだ。

「送らせてもらうよ」
「・・・」
私に拒否権はない。

「春樹、上島くんを送ってやってくれ」
「ああ」
「ちょっと、龍之介さん。どういうことですかっ」
「ごめんね。彼女と仕事の話がしたいんだ」
「そんなの明日会社で」
「ほら、行くぞ」
社長に手を引かれ、
「ちょ、ちょっと待ってください」
転びそうになりながらついて行く私。
後ろから玲奈の叫び声がしていた。
< 36 / 233 >

この作品をシェア

pagetop