初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
3日前の晩。
私はいつものように残業をして、誰もいなくなったのを見計らってデスクの片付けを始めた。
とは言っても、少し前から荷物は処分していたから、引き出しの中はほぼ空でデスク回りを整理する程度。
どちらかと言うと、私の気持ちの整理の方が大変だった。
建築家になろうと決めた時から、入りたくて入りたくて必死に頑張って入社した会社。
『御影(みかげ)設計事務所』
この会社の仕事にも、社長である御影龍之介さんの仕事ぶりにもあこがれていた。
それなのに・・・
コトン。
金髪のウエイターが、ほほえみながらコーヒーを置く。
「Thank」
イギリスは紅茶文化の国だと聞くけれど、やはり私はコーヒーの方が好き。
フー。
珍しくミルクも砂糖も入れてた茶色い液体を流し込む。
就職してから、コーヒーはブラックばかりだった。
眠気覚ましだったり、
浮かばないアイデアを悩み続ける時間のお供だったり、
とにかく、辛い思い出ばかり。
私はいつものように残業をして、誰もいなくなったのを見計らってデスクの片付けを始めた。
とは言っても、少し前から荷物は処分していたから、引き出しの中はほぼ空でデスク回りを整理する程度。
どちらかと言うと、私の気持ちの整理の方が大変だった。
建築家になろうと決めた時から、入りたくて入りたくて必死に頑張って入社した会社。
『御影(みかげ)設計事務所』
この会社の仕事にも、社長である御影龍之介さんの仕事ぶりにもあこがれていた。
それなのに・・・
コトン。
金髪のウエイターが、ほほえみながらコーヒーを置く。
「Thank」
イギリスは紅茶文化の国だと聞くけれど、やはり私はコーヒーの方が好き。
フー。
珍しくミルクも砂糖も入れてた茶色い液体を流し込む。
就職してから、コーヒーはブラックばかりだった。
眠気覚ましだったり、
浮かばないアイデアを悩み続ける時間のお供だったり、
とにかく、辛い思い出ばかり。