初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
あっ。
名刺を受け取り顔を見た瞬間、思わず反応してしまった。

相手の男性もジッと私を見ている。

きっと、気づかれた。
だってこの人、クラブの常連さん。
それもかなり手が早くて、女の子達にも嫌われていた。


「三代さんはミライさんとおっしゃるんですか?」
名刺を見ながらニタニタと笑っている。
「いえ、ミシロミクと言います」
「そうですか」
意味深な顔。
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