初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
はあー。
大きな溜息を1つ。
本当に、寿命が縮むかと思った。

高山さんがいなくなった会議室は重苦しい空気に包まれた。

「三代」
そんな中、最初に声を発したのはチーフ。
それも地の底から響くような怒りを含んだもの。
「はい」
きっと怒られる。
だって、私のせいで契約が流れるかもしれないんだから。

しかし、
「春樹、俺から話すから。お前は高山さんのフォローを頼む。この件に三代は関わらせるな」
社長の言葉。
「はい」
チーフはそれ以上何も言わず、会議室を出て行った。
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