最悪で最高の復讐劇
館に着いた私は、涼也を近くにある部屋に入れた。その中には、色々な料理が並べられている。
「今日は、涼也の誕生日だから色々作りすぎちゃたかな…」
私が言うと、涼也は「全部、美味しそうじゃん!」とイスに座りながら言う。
「…涼也、これ飲んで?喉乾いたでしょ?」
私は、涼也に睡眠薬入りのお茶を渡した。涼也は、それを受け取ると素直に飲んでくれる。次の瞬間、涼也は床に倒れた。
「……さぁ、最悪で最高な復讐劇(パーティー)を始めよう…未来、おいで」
私が名前を呼ぶと、目に光が灯っていない未来が歪んだ笑みを見せた。
私は、眠った涼也を抱え上げて地下室へと向かう。そして、涼也をその辺に投げるように転がした。そして、手足を動かせないように拘束する。
その時、涼也が目を覚まし、ぼんやりと私を見つめた。私と目が合った時、涼也は目を見開く。
「美愛…?ここはどこ?」
「私は、美愛じゃない」
私は元の姿に戻って、普段は出さない羽を出した。その姿に涼也は驚く。