最悪で最高の復讐劇
私は、地下室に戻り動かなくなった人形を見つめていた。
「……もう終わり?つまんないの…」
私は、そう吐き捨てて近く転がっているキーホルダーを拾った。これは、未来の入っていたキーホルダーだ。
「次は誰のところに行こっか…?」
私が問いかけても返事は返って来ない。それは、当たり前のことだ。霊が入っていなければ、ただのキーホルダーなのだから。
私は動かなくなった涼也を見ながら愉快そうに笑い、後ろを振り向いて呟いた。
「……次は、あなたの元へ行こうか」