最悪で最高の復讐劇



その日から数日後、私は姿を変えて彼が通う中学校に、三年生として転校生を装ってやって来た。もちろん、名前も違うし容姿も違う。容姿など魔法が使える私には簡単に変えることが出来る。

未来とは、色々な話をしてある。だから、涼也のことを大体知っていた。

「えっと、初めまして!影下 美愛(かげした みあ)です!よろしくお願いします」

私は、自然な笑顔で自己紹介をした。私がやって来たこのクラスの中に涼也はいる。しかも、席は隣だ。

私は、席に座り「これからよろしくね」と笑顔を向けた。涼也は「う、うん。よろしく!」と笑顔になる。

「私、影下 美愛。君は?」

「俺は、中下(なかした) 涼也!あ、同じ下という漢字が入っているね」

涼也は、笑って私を見た。私は「そうだね」と適当に返す。
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