☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
廊下に一月君と志芳ちゃんが話しながら歩いていくのが見えた。
なんだろう?
いつになく仲良さそうに見える。
……まただ。
心の奥から、黒い感情がこみあげてくる。
「ごめん愛子ちゃん、先に教室戻ってて」
気がつくと私は、二人を追いかけていた。
「なんで私、こんなストーカーみたいなことしてるんだろう?」
二人はどんどん人気のない場所へ進む。
空き教室に二人は入る。私も物陰から様子をうかがう。
……なんだか、すっごく楽しそう。
志芳ちゃんは今まで見たことないくらい笑顔で笑っている。
その顔を見て、一月君も幸せそうに笑う。
なんだかいい雰囲気。
まるで公園にいるカップルみたい。
ますます黒い感情は大きくなる。
そのとき、
「あっ…」
一月君は志芳ちゃんの唇にそっと唇を重ね、キスをした。