☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
「そのままグーは維持してね。そして僕が希望ちゃんの手を三回叩いたら、ブルーベリー、ブルーベリー、ブルーベリーって、三回呪文を唱えてみて」
「え?」
蓮君は私の手を三回叩く。
「ほら、呪文を」
「あっ、えっと、ブルーベリー、ブルーベリー、ブルーベリー」
唱え終わると、不思議なことに、さっきまで何もなかったはずの拳の中に、何かを握っているような感触がした。
「開いてみて」と蓮君。
拳を開くと、そこには、ピンク色のの髪飾りがあった。
「うわぁ、可愛い」
「これ、希望ちゃんへのプレゼント」
「えっ、いいの?」
蓮君はこくりとうなずく。
「こんな風に、僕は希望ちゃんを笑顔にする魔法をたくさん知ってるんだ。だから一月と違って、絶対に希望ちゃんを悲しませるようなことはしない」
蓮君は私の肩を握ると、唇を近づけた。
「だからもう、一月のことなんか忘れてさ……僕に決めちゃいなよ」