☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

ゆっくりと蓮君は唇を近づける。


体の力が抜けて、一瞬、すべてを蓮君にゆだねてしまいたくなる。


だけど、ハッと意識が戻り、直前で蓮君から顔を反らした。


「ごめん。まだ決心がつかないの」


そう言うと、蓮君は「そっか。残念」と言って、手を離した。


だけどそのとき、


「うわっ!」


蓮君は何かに気づいて、私の首の辺りに手を入れた。


「このネックレス…」


蓮君が見つけたのは、私がいつもつけているあのネックレスだった。


「蓮君、どうしたの?」


私が訊くと、蓮君は何か思い詰めた表情を浮かべ「うれしいよ。希望…」とよく聞き取れない声でつぶやいたあと、


「ううん。なんでもない。ただちょっと綺麗なネックレスだと思って」と言って、いつもの笑顔を見せた。


「さ、教室へ戻ろう。
そろそろ五時間目の授業が始まるよ」
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