☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

もうひとり、私はソファーに倒れている男を見つけた。


その男は幻覚を見ているようなうわ言を言って、足元には注射器があった。


そのとき、ドガドガドガッと、二階から音がした。


それはまるで、縛られた人間が必死に暴れるような音だった。……多分、私の部屋からだ。


「なに、この音?」
「さぁ? 鼠が出たんじゃないかな?」


「お母さんは? どこ?」


……おかしい、
さっきから見当たらない。


「うーん、
二階で鼠にでもなったんじゃない?」


その一言で笑いが起きる。


「帰らせてよ。お願い…」
「それは、希望ちゃん次第だよ」


男のひとりが注射器を取り出す。
そしてもうひとりが、私の腕をめくらせる。
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