☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

「うわー! きれい!」


見上げると、雲ひとつない夜空には、こぼれ落ちそうな星がいっぱいに輝いていた。


町から離れ、人工的な光から隔絶された自然の中では、星たちの生きた光が、鮮明に浮かび上がっている。


頭上には、白と青の絵の具を混ぜたような銀河がある。銀河はむこうの空から二筋に別れ、黒く浮かぶ山の中へと落ちていった。


「この景色を希望に見せたくて、今日は授業をサボるように命令したんだ。ここに来るまで、けっこう時間かかるしな」


「そうだったんだ」
「ほら、ここ座れよ」


一月君は土の上にシートを敷いてくれた。暖かい季節とはいえ、夜の山は冷えた。


私が座ると、一月君は一枚のオレンジ色の毛布を取りだし、二人でくるまった。


「あとは飲み物もあるから、寒かったらいえよ」
「うん。ありがと」


どうやらお昼に一月君がいなかったのは、天体観測のために用意していたかららしい。


「実はさ。俺、
前から希望のことは知ってたんだぜ」


「え?」
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