☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

「まぁ、あれはなんていうか、俺、これでも女の子と話すの苦手で……初対面だし、なんか毎日の話のきっかけにでもなればいいなってノリで」


「えっ、そんな理由!?」


要するに、
普通に話すのが恥ずかしかったってこと?


「あのとき、希望が万引きしたのって…」と一月君は急に真剣な声になって話し始める。


「“居場所がなくて、誰かに自分を見てほしい”そんな気持ちでやったんだろ?」


胸にすっと風が通り抜けた気がした。


「言われてみれば、
たしかにその通りだったかも…」


「やっぱり。俺も希望と一緒だった」


一月君は毛布の下で私の手を握った。


「バスケを辞めてから、人間ってやつを嫌うようになって、誰も信じられなくなった。それなのに、心の底ではずっと自分の居場所を探しててさ。


そんなとき、俺は希望に出会った。俺と同じで、居場所をなくした希望を…」
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