☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
「返事の代わりに……キスじゃダメ?」
と甘えてみる私。
一月君はニッと笑い、
私のあごを上げさせ、唇を近づける。
リップ音が、二人っきりの星空の下に響く。
それは服従ゲームのご主人様と奴隷でも、彼女のふりをする偽りのカップルでもない。
正真正銘、お互いのことを必要とし、愛し合う二人が交わした、深くて、とっても甘いキスだった。
……ごめんね。銀髪の男の子。
私は心の中で思う。
あなたは私の心の中に住む大切な思い出。
だけど私は、今、私を愛してくれている、一月君への思いを止めることができない。
これからも、あなたのことが大切な思い出であることに変わりはない。
だけど、このキスで、
私はそっと、
その思い出に鍵をかけようと思う。