☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
誰、この人?
階段を上る途中、誰かにぴったりとつけられていることに気がついた。
階段のスペースは十分あるのに、こんなに密着してくるなんておかしい。
思わず下をむく。
……きっとこの人が犯人だ!
気になる。でも振り返るわけにはいかない。
私が気づいていることに、気づかれるわけにはいかないからだ。
後ろの人の足が、不自然に私のスカートの下に入ったり出たりする。
もう間違いない。
いっそ私が捕まえれば……
そう思ったとき、
「君だね。希望ちゃんの下駄箱に脅迫文を入れたのは」
蓮君が後ろの人物に声をかけた。
その声を合図に、私は振り返る。