☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

ビリっと電撃のようなものが空気を通り抜け、一気に、肩が重くなる。


みんなはただ、蓮君をじっと見て、次の言葉を待った。


嘘だよね? 蓮君。
早くこの勘違いをといて。


私はそんな思いで蓮君を見ていた。


「そんなの、言葉のあやさ…」
しばらく沈黙したあと、蓮君が言う。


「あや。そう、あやさ。あの段階で脅迫文を読めば、誰だって犯人は女だと錯覚する。だってそうだろ? 文面には「一月と別れないと、この写真をばらまく」と書いてあっただけじゃないか? 犯人は希望が一月と別れることを望んでいる。つまり、一月のことを好きな女子だと推測するのが普通のはず!」


それも納得のいく弁明だ。


だけどなぜだろう?


蓮君が必死になればなるほど、それが言い訳のようにしか聞こえなくなってくるのは…。
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