☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

その言葉に蓮君の表情からサッと血が抜ける。


「名前?」と恵三は不思議そうな顔をする。


少しためらったあと、右手でペンを持ち、名前を書く。


「ありがと。これであなたがこの脅迫文を書いていないことが証明されたわ」


一体、どういうこと?


なんで名前を書いただけで、脅迫文を書いていないことの証明になるの?


「次はあなたよ。蓮」


志芳ちゃんは手帳とペンを蓮君に差し出す。


「あなたの名前を書くの。さぁ、早く…」


蓮君は青ざめた顔のまま、プルプルと小刻みに震え、ペンを持とうとしない。


「そんなことをしなくても、犯人は蓮で決まりだ」
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