☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

「さっき言ったわよね? 共犯者は少なくとも二人いるって。私が着替えを盗撮した希望と同じクラスの人間と、脅迫文を書いた人間が同一人物であるという可能性を排除できたのは、私と同じクラスの女子に、左利きの人間がいないってことを知っていたからよ」


志芳ちゃんは蓮君に近づきながら言葉を続ける。蓮君は一歩ずつ後ずさりする。


「その他に学年で左利きはA組から11番、小宮健人、24番、敦賀咲、B組は、2番、青山麻衣子、14番、静海夢人、18番、瀬戸海馬……と、何人かいるわね」


志芳ちゃんは立ち止まる。


「学校の左利きの人を、
全員、把握しているのか?」と一月君。


志芳ちゃんはうなずく。


「左利きの人間全員に検証するのよ。


「一月が脅迫文の件で話があるらしい」とでも不意に言ってね。


そうすれば犯人なら何らかの反応を見せるはずでしょ? そうしてもし、誰も反応を見せなかったら、最初の私の推理通り、脅迫文を書いたのはあなたよ」
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