☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
ここまで言って、
蓮君はうつむき、黙ってしまった。
「嘘だよね? 蓮君?」と私。
なんで、何の反論もしないの?
「もともと怪しいそぶりはいくつもあった。これで決まりだな」と一月君。
「待って。だって蓮君は今日、怪我をしてまで私をかばってくれたんだよ? バスケで使う大切な腕を怪我してまで」
そう。だからいくら状況証拠がそろっても、私は蓮君が犯人だとは信じられない。
「そうやって自己犠牲を演じることで、希望の心に入り込もうとしたのよ。そして、この件が露呈しなければ、脅迫文で脅しながら、少しずつ希望に近づき、やがては一月から奪うつもりでいた」
「そ、そんな…」
視線を蓮君にむける。
すると蓮君はいきなり「ふははっ…」と不気味な笑いを浮かべた。
「バレたなら仕方ない。
……そうだ。全部、僕が仕組んだことさ」