☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
しばらく沈黙が流れた。
時間だけが過ぎていく。
そのとき、家の奥で、ガシャン、という音がした。
気になって見に行くと、廊下から、ひとつのバスケットボールが、一月君の足元に転がってきた。
「この家のボールかな?」と私。
一月君はボールをとる。
「これだ。これしかない…」
一月君の目が輝く。
「何か思いついたの?」
私が訊く。
「暴力がダメなら、これしかない。蓮なら必ず、のってくるはずだ」
……それは一月君の、いや、冷徹王子の、胸をえぐるような決心だった。