☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

私は蓮君に渡されたワンピースを着て、約束の桜公園へ向かった。


すでに20時近く、辺りは真っ暗。公園のあかりは薄暗い不気味な街灯だけだった。


公園で蓮君はひとりで待っていた。


「やぁ、希望。来てくれたんだね」


蓮君は私に近づき、ぎゅっと抱き締めた。


「嬉しいよ。やっぱり僕らは一緒になる運命だった。いや、僕が運命を引き寄せた…」


蓮君は私のあごに手をそえ、唇を近づける。


私は黙ったまま、顔を背ける。


「僕を見ろよ!」
蓮君が叫ぶ。


「僕を見て、僕だけを。これは命令だ」


蓮君は再度、唇を近づける。


そのとき、蓮君の顔をめがけて、バスケットボールが飛んできた。
< 220 / 274 >

この作品をシェア

pagetop