☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
一月君が他校に転校した理由。
それはまた、部活動としてバスケを再開するためだった。
一月君が入ったのは、家から電車で通える距離にある私立高校。そこは、一月君が一年の時、スカウトされた大学の付属高校で、バスケ部もかなりの強豪だった。
「いけー! 頑張れ! 一月君!」
盗撮の事件から一ヶ月がたったある日曜日。
私と志芳ちゃん、愛子ちゃんは一月君の高校の試合を見に来ていた。
一月君はすっかり新しい高校に馴染み、たった一ヶ月でレギュラーになっていた。
人間関係も良くて、前みたいに嫉妬されることもなく、むしろ、実力者として尊敬されているらしい。
「うわっ! また一月君がシュート決めたよ!」と私。
一月君はジストニアも嘘みたいに克服していた。
「あんな球遊びの何が面白いのかしら?」と志芳ちゃんは試合中なのに本を読んでいた。
相変わらずの志芳ちゃん。
対する愛子ちゃんは、
「ねぇねぇ君、可愛いね。一緒にお昼行かない?」
「ダメー! 愛子はみんなの愛子なのぉ!」
なぜか応援席でナンパされていた。