☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
お母さんの目が私をとらえる。
その目は、まるで今とは別世界を見ているように虚ろで、お母さんの命がもう少しで消えようとしていることを嫌でも訴えてきた。
「子供が欲しかった。
あんたのお母さんが羨ましい…」
お母さんが言ったのと同時に、例の男が浴室に入ってきた。
男はお母さんを見て、ひどく汚い生ゴミを見つけたような嫌な顔をした。
「リク……お願い。リク……」
お母さんは男を見つけると、ポケットから一万円札を四枚取り出し、震える手で差し出した。
「私を助けて。私を見捨てないで。お願い…」
男はお母さんからお金を受けとると「潮時だな。ババア」と言って唾を吐いた。
「待って……リク…」
男は浴室から出ていった。
そしてこのあと、
私はその男と会うことは二度となかった。