☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。

一月君は私の目を見て、はっきりとした声で言う。


「希望、おまえは海外で自分の夢を追え。そして叶えろ。俺と離ればなれになろうが、希望は希望のために、振り返らず前を向いて歩け。それが……俺の願いだ」


意外な言葉だった。


とめるのではなく、
一月君は私の背中を押したのだ。


「私がいなくて寂しくないの? これから、私と暮らせないんだよ?」


「寂しいよ。死ぬほど。だけど俺の臆病のせいで、希望の夢の邪魔はしたくない」


一月君は恥ずかしそうに続ける。


「思えば、料理してる希望が一番、かがやいてた。だから希望が将来、料理人になりたいって思ってるのは、薄々気づいてたよ。それに希望は俺の偏食を直しちまうくらい素質もあるんだしな」
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