☆服従ゲーム☆俺様王子は奴隷な私を溺愛中。
「えっ? でも…」
「一月でいいよ。これから一緒に住むのに、他人行儀は居心地が悪いしな」
「じゃあ、一月“君”とか」
「ああ、それでいい」
こうして一月せん……じゃなくて、一月君に案内されて、奥のリビングに入る。
「えっ、これ!?」
「いいだろ?
腹減ってるだろうと思って用意したんだ」
高層ビルから見下ろす海の見える夜景。真ん中のテーブルには、豪華なご馳走。二人じゃ食べきれないような大きなケーキまである!
「美味しそう!
もしかして私のために?」
「は? 勘違いすんな」
一月君は席について、お肉を食べる。
「単純に俺が食いたかっただけだ。ほら、とっととしねぇと全部なくなっちまうぞ」
「あっ、私も食べる!」
こうして一時間くらいで食事は終わった。
最近はお母さんのせいでまともに夕飯を食べてなかったから、こんなに美味しいご飯は久しぶりだった。
この夕飯で一月君のことで分かったことがある。