【完】君と一生を
第二章 暮らし
朝
レンが遊び疲れ眠たそうだ。
「そろそろ寝るか。」
「そうね。
ほらレン、こっちよ。」
ロンとリンがレンを連れて寝室に入る。
「ファミリアも一緒の部屋で大丈夫か?
嫌だったら簡単なのでよかったら今から準備するけど。」
「あ、いや、夜に迷惑だし、私と同じ部屋で皆がいいんなら。」
「分かった。じゃあこっち。」
ファミリアと寝室に行き、レン達を見る。
と、レンが駄々をこねていた。
「僕まだ遊ぶ…。」
「でも眠たいんでしょう?」
「遊ぶの…。」
こうなったら寝るまでが長い。
どうしようかと二人が悩んでいる時、
シンが来たことが分かると、
二人はシンに向かって頷いた。
シンに任せたようだ。
こういう時はいつもシンの出番だ。
「レン、ピクニックしたいか?」
シンがレンを持ち上げ、布団の上に行き乗せる。
「したい…サンドイッチとおにぎり…。」
シンはそう言うレンを寝転がせ、
とん…とん…と優しく叩く。
「よし、じゃあ弁当作るの明日手伝ってくれるか?」
「うん…手伝う…。」
「じゃあ明日早起きしないとな。」
「うん…。」
「じゃあもう寝ないとな、
明日遅れちゃってピクニックの時間が減るかもな。」
「やだ…。」
「じゃあ俺と一緒に早く寝ようか。
どっちが早く寝れるか競争だ。」
「もう僕寝るもん…ね…僕の…か…ち………。」
レンは寝息をたてだした。
「じゃあ明日はピクニックでいいかな?」
「あぁ、今日丁度いい場所を見つけたしな。
あそこでいいだろう。」
ロンはシンに同意し、明日ピクニックをすることになった。
「ファミリアはそこで寝るといいよ。」
「あ、ありがとう。
…おやすみなさい。」
「うん。おやすみ。」
「おやすみなさい。」
「おやすみ。」