【完】君と一生を
王女ファミリア
シン達はファミリアの元へ飛んで移動していた。
「リン、俺もう怖くないよ。
俺の中の平和は、もうファミリアが居ないと成立しないから。」
「ふふ、いい男になったわね。」
「まーね。皆の家族だしな。」
そんなことを話していると、先頭のロンが口を開いた。
「お、見えてきた。
あれが城だ。」
「ん?人が集まってるけど、あれは?」
遠くに城が見えたと思ったら、大勢の人がいるのが見えた。
何事だろうと近くに行く。
その中心にいたのはファミリアだった。
ファミリアは白いドレスを着て、城から国民を見ている。
これからなにか喋るようだ。
流石に部外者がこれ以上前に出るのは駄目だろうと観衆の中でも一番後ろに止まる。
上空にいるためか視線が痛い。
そんなことを思っているとファミリアの声が聞こえた。
「皆さん、本日はお忙しい中ありがとうございます。
そして、約一ヶ月間。
身を隠し皆さんを不安にさせた事、誠に申し訳ありませんでした。
そしてもう一つ。
今回、結婚式として皆さんに来て頂いておりますが、
私ファミリアは、婚約者ルールと結婚は致しません。」
シンはファミリアの結婚式にも驚いたが、
その後の結婚しないで頭がこんがらがった。