ココロとセツナ
ずっと一緒にいたい
「いつもの神社の雰囲気とは、違うな」
俺は驚いて、こう呟いた。
夜の神社の境内は明るく、たくさんの提灯と、祭りの屋台の光で照らされている。
歩く場所を探さなければならないほどの人で、今夜は溢れかえっている。
「祭りは、神と人とを結ぶ儀式」
マナがこう言った。
「そうだったのか」
祭りの間だけ、神たちは人の前に姿を現わすのだそうだ。
「人々は、神を迎えるために、一丸となって祭りの支度を整える」
神の側で祭りに参加するのとは違い、神輿には乗らなくていいし、好きな人と好きな物を見たり買ったりしてあちこち回ればいいだけなので、気楽なもの、なのだそうだ。
子供達は綿飴を買い、面を付け、楽しそうにはしゃいでいる。
金魚掬いをするカップルを眺めながら、不意に俺はマナ尋ねた。
「これから、どうなるんだ?」
彼女は、首を傾げた。
「わからない。多分、ヒジリ様の采配により、私の不死鳥の任は解かれる」
彼女はヨーヨー掬いで手に入れた、水玉模様の白いヨーヨーを見つめながら答えた。
「色々、禁忌を犯したから。命があるだけでも有難いと思わなければ」
彼女は、俺に向かって笑顔で言った。
「ただの人間になって、もう一度海斗に会えたらいいな」
ドン!
ドン!!
大きな花火が、空一面を彩った。
「俺も、人間になったマナに会いたい」
人々が花火に夢中になり、空を見上げている隙に、俺はマナの唇を奪った。
「ずっと、一緒にいたい」
もう一度、離れる事が出来ないくらい、苦しくなるくらいにきつく抱きしめながら、彼女にキスをして囁いた。
「愛してる」
俺は驚いて、こう呟いた。
夜の神社の境内は明るく、たくさんの提灯と、祭りの屋台の光で照らされている。
歩く場所を探さなければならないほどの人で、今夜は溢れかえっている。
「祭りは、神と人とを結ぶ儀式」
マナがこう言った。
「そうだったのか」
祭りの間だけ、神たちは人の前に姿を現わすのだそうだ。
「人々は、神を迎えるために、一丸となって祭りの支度を整える」
神の側で祭りに参加するのとは違い、神輿には乗らなくていいし、好きな人と好きな物を見たり買ったりしてあちこち回ればいいだけなので、気楽なもの、なのだそうだ。
子供達は綿飴を買い、面を付け、楽しそうにはしゃいでいる。
金魚掬いをするカップルを眺めながら、不意に俺はマナ尋ねた。
「これから、どうなるんだ?」
彼女は、首を傾げた。
「わからない。多分、ヒジリ様の采配により、私の不死鳥の任は解かれる」
彼女はヨーヨー掬いで手に入れた、水玉模様の白いヨーヨーを見つめながら答えた。
「色々、禁忌を犯したから。命があるだけでも有難いと思わなければ」
彼女は、俺に向かって笑顔で言った。
「ただの人間になって、もう一度海斗に会えたらいいな」
ドン!
ドン!!
大きな花火が、空一面を彩った。
「俺も、人間になったマナに会いたい」
人々が花火に夢中になり、空を見上げている隙に、俺はマナの唇を奪った。
「ずっと、一緒にいたい」
もう一度、離れる事が出来ないくらい、苦しくなるくらいにきつく抱きしめながら、彼女にキスをして囁いた。
「愛してる」