ラブ・シュガーレス

放課後、今日はバイトが休みの日。
今日は一人でカフェ巡りをする日と朝から決めていたので、学校が終わると早速街に繰り出しました。

「さて、どこから攻めようかな♪」

流行りのカフェに行くか、古風な喫茶店から行くかーあ、先に道具巡りしようかな?

この間、ちらっとみたお店のティーカップが可愛かったな~
そんなことを思いながら前を見ると、ウィンドウズ前に見慣れた後ろ姿があった。

あれってー隼人さん?

真剣に見ていているようでこちらには気が付いていなそう。。

どうしよう、声かけた方がーでも真剣そうだし、朝の光くんみたいに気軽に話せなそうだしな。

・・・よし!気が付かなかったふりをしよう!

そう決めて背を向けた時ー

「何で逃げるんだよ!」

「うっ」

怒りの声がして、振り向くと仏頂面の隼人さんが立っていた。

「あーえっとーぐ、偶然ですね~何してるんですかこんなところで!?」

「・・・それはこっちの台詞。ここに全部写ってたし。」

隼人さんが指したのはウィンドウズ。
あ、こっちから見えてたように向こうからも見えてた?

「いや、隼人さん真剣そうだったので、声かけちゃ悪いかと。あ、ちなみに私はカフェ巡りとかティーカップとか見に街にーって興味ないですよね!」

最後の方は早口で話を終了させようと思ったとき、隼人さんがウィンドウズのガラスをコツコツさせた。

「・・・?」

「これ。こうゆうの見に来たんじゃないのか?」

ガラスに近づき覗くと

「わぁー綺麗。」

飾られていたのはアンティークなティーカップやスプーン、お皿だった。

「この形、模様、美味しそうな紅茶とケーキが目に浮かぶ~。あーこっちのティーカップも素敵!!」

あ・・・

ハッと横を見ると何やら笑いを堪えている隼人さんの姿が。

「あの、なにか?」

「いや、なんというか。本当に望花お前、好きなんだなって思って。」






< 15 / 15 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

君の声

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

いじめのその先

総文字数/39,609

青春・友情79ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop