あまい・甘い・あま~い香りに誘われて
「でも葵、安心してちゃダメだよ!
晒名くん目立つから人気あるからね」

「 そうそう。男バスのマネージャーなんかすっごいすり寄ってるし、一番ヤバイのはマドンナだよ!」

みんなが勝手にマドンナと呼んでいる超ぜつ可愛い女の子が1年のなかにいる。

いつも可愛く髪をまいて、ナチュラルにお化粧をしたぱっちり二重で少しタレ目の可愛い笹川花音(ささがわかのん)。

名前まで可愛くて、性格もいいから私たち女子もマドンナなんてよんでいる。

「何々マドンナがどうしたの?」
亜沙美が七海ちゃんの発言に食いつく。

「最近、男バスの練習よく見に来てるんだよね。部活終わると、差し入れみんなさんでなんていいながら晒名くんに渡してるんだよ」

「葵!私たちは葵の味方だからね!」

「とられちゃダメだよ!」

「毎日大好き連発するストレートな奴いないよ!ほんと、うらやましい(笑)」
そういいながらもみんな目が笑ってます。

「楽しんでるでしょ、みんな。」

「だってなんか大型犬みたいじゃない?
葵の手をいつも舐めてるし。葵が側にいると、嬉しそうにしてるし。」

「確かに!飼い主と犬?
でもまぁずいぶん色気たっぷりな犬だけどね。最近とくに爽やかイケメンからエロいイケメンになってきたよね。まぁそれはそれでまたかっこいいから、いはい目の保養だけど」

「もう!私のことばっかりいいよ!!
みんなの恋バナ私は聞きたい!」

「はいはい。葵いじりはこれくらいにするか」

私たちは楽しくクッキーやマフィン、パイなど様々なお菓子をたくさん作った。
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