あまい・甘い・あま~い香りに誘われて
突然振り向いた虎太朗が私をぎゅっと腕の中に閉じ込めた。

「反則だよ葵。
どんだけ俺を葵でいっぱいにすればきがすむんだよ…大好きすぎてヤバイ、、、。」

虎太朗の熱をもった瞳に捕らえられ金縛りにあったみたいに体が動かない……

「!!」

虎太朗の綺麗な顔がゆっくり近づき熱くて柔らかなものが私の唇にふれた。

軽く触れた唇は、すぐに離れたがすぐにまた重なり、今度は深く長く離れることはなかった。

私の体から力がぬけ、崩れ落ちそうな私の腰を虎太朗はぎゅっと自分に抱き寄せる。
密着した体中が熱い、、、。


「抵抗しないんだ…もう止まんないよ俺…」

虎太朗は唇をはなし耳元でささやくと後頭部に手をまわしもう一度深く口付けた。

虎太朗に与えられる熱と、呼吸ができない苦しさで頭がクラクラする。

ようやく離された唇はそのままゆっくりと首筋を下っていく。

「やっ!だっダメ!!」
ようやく頭がはっきりしてきた私は虎太朗の肩をあわてて力いっぱいおした。

「いやっ…」

目尻に涙が浮かぶ。

私はそのままトイレに逃げ込んだ。
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