*HIKARI*
夕餉後

幹部が集まり、光をいつまで居させるのか
話し合いをすることになった


「俺は、早く家に帰って貰いたいです」


沖田は、普段口数が少ない
そして、仲間達といるときですら、警戒心を解かない
唯一、近所の子供達と遊ぶ時は、感情豊かに話をする
そんな沖田がただ一人反対意見をしている

土方は、沖田の心の不安定さを案じていた

よく言えば、人見知り
悪く言えば、初見の人を威嚇

こうした不安定さを案じ出したのは
京に来てからだった
はっきりと心配になったのは
ちょうど1年前
沖田が初めて人を斬った日

それから、仲間の粛正


弱音を吐かない性格が光と沖田の共通点だと
土方は、感じていた




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