*HIKARI*
光の外出には、必ず幹部が交代で付き添った

ただ1人、沖田だけは拒否していた

沖田の当番の日は、光も外出をしないようにした


「光、すまねぇな…
総司のこと、悪く思わないでくれ」


土方の部屋にお茶を届けると
光の為に仕事を中断し、少し話をすることにした


「いえ、沖田さんが正しいですよ
図々しく転がり込んでしまって…」

「お前さえ良けりゃ
家族が帰ってからも、働いて欲しい
働くのが無理なら、遊びに来てくれよ
光のおかげで隊士らの士気が上がってる
『可愛い妹を守る為に強くなる!』ってな」

「妹?」

「光のことさ」

「……私」



土方がわざわざ話そうと思ったのは
沖田の事もあったが
光の様子から、自分達への遠慮を感じていたからだ



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