*HIKARI*
その喜び様に

あぁ、まだまだ子供だな

妙に幼く見えた







屯所に戻ると近藤に頭を下げる光に
土方と近藤が、ぎょっとする



「どどどどどうしたんだい!?」
「なにやってんだ?」


「近藤さん!!お願いがございます!!」


光からの願い事、近藤が身を乗り出した


「おお!何でも言ってくれ!!!」

「この湯呑みと近藤さんがお使いの湯呑みを
交換して下さい!!!」

「へ?」

「はあ!?お前!それ…」

「お願いします!!!」


近藤の湯呑みは、江戸から持って来る時に
少し欠けていた
新品でも、何でもない湯呑み
近藤はその湯呑みに愛着を持ち大切にしていた
それを感じていたから、近藤が手放せるように
交換する品を購入したのだ


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