*HIKARI*
光の真剣さに、近藤が申し訳なさそうに

「そんな上等な湯呑み貰えないよ」

光がパッと顔を上げた

「新選組の局長ですのに、欠けた湯呑みをお使いであらせるのは、武運に障ります!ね!?
どうか!!交換して下さい!!!」

押しに負け、交換した


「大事に使わせて貰うよ」

「ありがとうございます!!!!」


土方は、光の表情に違和感を覚えた
湯呑みを買った時よりも
欠けた湯呑みを手にした時の方が
はるかに嬉しそうに見えたからだ


見たことのないくらい、ニコニコして退室



「なんだって、かっちゃんのお古を欲しがるかな」

「何でも良いじゃないか
光が少し近づいてくれて、俺も嬉しいよ」



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