*HIKARI*
「あの湯呑み…
近藤さんの手を離れ、お前には不要な物に見えたんだろうがな
給金全額はたいた湯呑みと交換したんだぞ
アイツには、その価値があったんだ!!!」


「土方さん… あの子… 怪我してましたよ」


「山崎!!診てやってくれ!
総司、無理に仲良くしろとは、言わねぇ
だが、詫びだけはきちんとしろ!」


沖田は、プイッと背を向けその場を離れた




「総司も心配だな…」


「ああ、全くだ」







土方に言われ、薬箱を持って光のところに
山崎が行くと


光は、湯呑みを粉々に砕いていた


表情は、無く
狂気を感じる程だった



手にした棒には、血がべっとり




「もう、やめ!」







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