*HIKARI*
光を支え歩く

新選組の門の前を通り過ぎ


「もう大丈夫です ここで
本当にありがとうございました」


男に頭を下げた


「今日は、安静にするんだよ」

「はい」



男の背中を見送り、門へと引き返す

いつも門番は、2人
つい先程前を通った時には、2人いた

今は、1人

「ただいま戻りました」

「光さん… 先ほどの男は…
桂小五郎ではありませんか?」

「桂… 小五郎…」


新選組で1ヶ月過ごしているうちに
何度か聞いたことのある名前だった

ああ、疑われる…


光がそう思った時には、幹部が門に揃っていた


「光を蔵に入れろ」

幹部を呼びに行った門番の1人に連行され
光は蔵の柱に繋がれた


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