*HIKARI*
すらりと静かに立つ男に視線をやれば

「すまねえ お前の家か?」

隣にいた威厳のある男が声をかけてきた


「ええ」

「ひとりか?」

「父と兄が… 旅に出ておりますが…」


男が眉間にしわを寄せた


「おめぇ ここらの者じゃねぇな」




死体を見ても取り乱すこともない娘を不審に思い






「総司 家の中を改めろ」

「はい」







静かに立っていた男が家の中に入る姿を娘が見る

そんな娘にため息


「コイツと面識あるか?」

死体の顔をチラリ


「いいえ」




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