*HIKARI*
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屯所前から随分と離れた寺の裏に回ると
桂が振り返った

「すまない!!!俺は、なんということを!!
あれから、君の事が気になって何度もあの路地に
今日、新選組だと知って…あの!その!
こんな、人さらいをしてしまった!!!」

「桂さん!落ち着いて下さいませ!」

「俺を知っていたのか…」

「あ、いえ 新選組の方がそう言ってましたから」

「まさか!?拷問を!?」

「いいえ!!桂さんのおかげで、自分の気持ちがわかりました!私、新選組の皆さんの妹なんです!
うふふっとっても大切にされてます!」

桂の一目惚れは、あっさりと終わった
どんなに口説いても新選組を選ぶと思った


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