*HIKARI*
光は、強かった


しかし、カタカタと震え怯える姿に
初めて人を斬ったのだと悟る


「光」


沖田が名を呼ぶ


クルリと振り返り、沖田に抱きつく

「兄上!兄上!私!!人を!!」

「ありがとう 守ってくれて」

優しく光を包み替えした


「光… 大丈夫 君は、1つの大切な命を奪ってしまったけど、この京の人々、大勢の人々を守った
そして、俺を… ありがとう」

「あ…兄、おき、沖田さん」

混乱しつつも震えが収まる



沖田が光の肩を押し、距離をとる


「剣術ならってたんだな」

「ごめんなさい」

「内緒な? 人を斬ったことも いいな?」

「はい」



光の返事を聞き
沖田がニコリと笑顔を見せた



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