*HIKARI*
松平が帰った後




シュンと肩を落とす光に土方が吹き出す

「クククッ あんな啖呵切って、そりゃねぇだろ
おめぇの思うようにやればいい
俺達がついてんだ!心強ぇだろーが!」

「ふふふっ はい!とっても!」


翌日、早朝



新選組は、慌ただしく出陣することになる



大砲の音が京に響き渡っていた


屯所に残り、祈る光の背中に
山南が手を当てた



「案ずることは、ない
皆、強いのだから」

「はい 承知しております
でも…不安で…」



「光さん!!幕府の方が…」



平隊士が青ざめ


「出頭しろと…」



「卑怯な… こんな時に…」




光は、2人に微笑んだ

「沖田さんに怒られますかね… ふふっ
誰にでもついて行くなと言われましたから
すみません
行って参ります」



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